大学概要

教育の理念

教育の理念

全ての人々が健康を享有する社会を実現するためには、疾病、障がいなどを有する人と向き合い、社会システムの中で地域の実情に合わせて、最善の保健・医療・福祉サービスを提供するよう努めなければならない。世界に目を向ければ、急速に変化する社会環境の中で健康格差はますます拡がり、その是正には地道な対応が必要である。
未来を見据え、且つ客観的に自らを見つめて、経営の立場から保健・医療・福祉への貢献を志向する人材を育成するため、次の6つを教育の理念として掲げる。

「人」を理解する

保健医療分野は、疾病、障がいなどを負い、あるいは介護を必要とする人々に直接的に相対する分野である。このため、この分野に従事する者は、特に、人間の尊厳及び価値を理解し、相手の立場を慮り、思いやりの心を持ち、相手が何を必要としているかを常に考えながら接しなければならない。また、人の生命、身体に関わる職業であることから、高い倫理観、強い責任感を持って従事しなければならない。

「社会」を理解する

保健医療分野は、多くの専門技術職など様々な人が関わってサービスが提供され、また、地域医療連携や業務上の取引、様々な諸制度の下での公的な対応など、内部的にも対外的にも様々な社会的側面を有している。さらに、サービス提供の直接の相手方のみならず、その家族や社会的背景などが関わってくる場合も多い。
保健医療分野に従事する者は、当該分野のみの狭い視野で物事を把えるのではなく、こうした様々な社会的側面を理解するための素養を修得し、これら外部の多様な社会性を尊重する姿勢を持ち、業務に従事することが求められる。

「地域」を理解する

保健医療分野は、地域の実態によりその地域が必要とするサービスは異なり、また、医療施設等の現場の状況により、その施設におけるサービス提供のあり方も異なるものである。このため、地域や現場の状況を的確に把握し分析する視野、その分析を踏まえ、全体的な制度の下で地域や現場におけるより良いサービス提供のあり方を柔軟に構築しうる能力が重要である。また、大学は様々な面で地域社会と密接に関わるものであり、大学及び地域社会の両者が相互に連携協力を図り、良好な関係を構築することにより、大学の運営及び地域社会の活性化の双方においてより良い環境が醸成されるという視点も重要である。

「世界」を理解する

我が国の保健医療分野は、様々な課題を抱えつつも、世界最高の平均寿命を達成するなど、優れた結果を残している。一方で、劣悪な保健医療環境にある発展途上国の現状を知り、その水準向上のために研究・活動することは、国際的な視野のみならず保健医療分野に従事する者としての視野を広げることに資するとともに、我が国の国際化に貢献するものである。その際、単に保健医療の状況のみを捉えるのではなく、その国の歴史、文化、社会・生活、さらに宗教などを総合的にみる能力を養わなければならないということも重要である。

「未来」を理解する

保健医療分野は日進月歩で高度化・専門化を続けており、これに従事する者としても、未来を見据え、より高度な専門性の修得の追求に向けて努力しなければならない。また、目の前の患者への対応など現在の課題に最善の努力をすることが最も重要ではあるが、制度・システムの構築はもとより、医学・薬学などの技術的な進歩、人材の養成、地域の将来見通しの把握などにおいて、中長期的な視野での対応がまた重要である。

「自分」を理解する

保健医療分野に携わる者は、以上のような広い視野を持ち、それらの理解に努めることが肝要であるが、そのためには、まず、自分の能力、特徴、適性などを客観的に理解し、その上に立って、自分を信頼していなければならない。こうして自分を知り、信頼することによって、さらなる自分の能力の向上や世界観の拡大につなげていくことができる。

教育の理念の理解、統合、発展

「人」、「社会」、「地域」、「世界」、「未来」、「自ら」の理解を通じて、人間性を磨き、視野を拡げるとともに、人びとの健康を支援する意義を見出して、必要な基本的知識・技術を修得することが重要である。
そこで修得した個々の知識・技術をもとに、保健・医療・福祉分野における課題の抽出・分析から目標設定、実施までの一連の実践能力を身につけることが必要である。
これらの能力を発展させることにより、国際社会や地域社会の中で、経営の立場から、保健・医療・福祉分野における活動のコーディネートやマネジメントができ、リーダーシップをとることが可能となる。

教育研究上の目的(学則第1条)

保健医療経営大学(以下「本学」という。)は、教育基本法(昭和22年法律第25号)及び学校教育法(昭和22年法律第26号)の趣旨に則り、保健・医療・福祉分野における施設や地域の経営に関し多様な見地から教育及び研究を行い、豊かな人間性と幅広い視野並びに専門の学術分野の深い知識と技能を備えた人材を育成し、もって、我が国及び世界の人々が高い水準の健康を享有しうる社会の実現、並びに地域社会及び世界の健全な発展に貢献することを目的とする。

保健医療経営大学“3つの方針”(2017年4月1日)

[1]ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与の方針)

本学で所定の単位を修得し、以下の能力を身につけた学生には、「学士(保健医療経営学)」の学位を授与する。

1)「人」、「社会」、「地域」、「世界」、「未来」、「自ら」を理解し、豊かな人間性と幅広い視野を身につけることにより、社会の中で弱者や少数者と共生しながら、人びとの健康や健全な地域の発展を支援することができる能力

2)保健医療経営の基本的な専門知識や技術を体系的に修得し、保健・医療・福祉の実態を観察して要約し、特異性を見出すことができる能力

3)保健・医療・福祉分野において、課題を発見して分析し、解決に向けて目標を定め、それを達成するための方針や方法を明確にし、組織やシステムを整え、他者と協力しながら課題解決に取り組むことができる能力

4)これらを踏まえて、国際社会や地域社会の中で、経営の立場から、保健・医療・福祉分野における活動のコーディネートやマネジメントができ、リーダーシップをとることができる能力

[2]カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)

卒業認定・学位授与の方針に掲げる知識・技術を修得させるため、開設科目を総合科目群、専門基礎科目群、専門科目群の3つに分け、一般教養から保健医療経営の専門知識までを、段階的かつ体系的に学修できるようカリキュラムを構成している。

【教育内容】

1)総合科目群は、「導入」、「理解」、「外国語」、「リテラシー」の4領域で編成している。

1-1)「導入」領域では、スキル開発(レポート作成、ディベート演習など)やキャリア開発(自己分析、自己表現など)の科目を設け、コミュニケーション能力の重要性、および卒業後も見据えた計画的学修の重要性について理解を促す。

1-2)「理解(人間、自然と生命、社会、世界)」領域においてはいわゆる一般教養科目を、「リテラシー」領域においては情報処理などの科目を設け、人々の健康や健全な地域の発展を支援するための学修基盤を醸成する。

1-3)「外国語」領域には、必須科目の英語に加えて、中国語と韓国語の科目を設けている。英語教育においては習熟度別にクラスを編成して学習効果を上げるとともに、ネイティブスピーカーによる英会話講座(希望参加)を設けている。

2) 専門基礎科目群は、「医学の基礎」、「保健医療福祉制度」、「経営の基礎」の3領域で編成し、保健医療経営の基本的な専門知識を体系的に修得するための科目を設けている。

2-1)「医学の基礎」領域では、広範かつ難解な医学の学修負荷を軽減するため、解剖や生理、各種疾患、医薬などに関する授業を工夫して系統的に組み立てている。

2-2)「保健医療福祉制度」領域では、保健・医療・福祉分野を規定する基本的な制度や法規に関する科目を設けている。

2-3)「経営の基礎」領域には、保健医療経営の専門科目に円滑に移行できるよう、経営学概論、簿記・会計入門、経済学などの科目を設けている。

3) 専門科目群は、「施設経営系」、「地域経営系」、「応用系」からなり、このうち、「施設経営系」と「地域経営系」については学生がどちらかを選択する。

3-1)「施設経営系」においては、経営理論、会計・財務、運営管理、医療情報・医療事務、起業に関する科目を設け、病院等の事務部門において経営管理に携わるための知識・技術を修得させる。

3-2)「地域経営系」においては、地域政策、保健医療福祉政策、国際保健医療協力に関する科目を設け、地域において政策の企画・立案、実施・運営に携わるための知識・技術を修得させる。

3-3)「応用系」は、演習と外部実習からなり、「施設経営系」と「地域経営系」の各選択分野において、課題解決の実践力を身につけ、経営の立場から、保健・医療・福祉分野における活動のコーディネートやマネジメントができ、リーダーシップをとることができる能力を培う。

【教育方法】

1)学生が主体的に学修に取り組むよう、アドバイザーによる積極的な学修支援を行う。

2)アクティブラーニングを取り入れた教育方法を、教養教育部門(総合科目群を担当する教員が中心)および専門教育部門(専門基礎科目群および専門科目群を担当する教員が中心)において検討し実施する。

3)eポートフォーリオシステムを構築し、学生が自ら学修状況を管理・評価し、キャリアアップに取り組む体制を整備する。

【教育評価】

評価ルーブリックを作成し、教養教育部門と専門教育部門の各部門において教育の総合評価を行い、PDCAサイクルに沿った評価改善を継続する。

[3]アドミッション・ポリシー(入学者受け入れの方針)

建学の理念と教育の理念に基づき、また、ディプロマ・ポリシーおよびカリキュラム・ポリシーに鑑み、本学が求める人材像を以下に示す。

1)健康と社会に関心があり、将来、保健・医療・福祉の向上を図ることにより社会に役立ちたいという情熱をもつ人

2)経営に関心があり、将来、経営の力で社会に役立ちたいという情熱をもつ人

3)自ら主体的に学ぶ意欲をもち、ねばり強い努力ができる人

4)人とのコミュニケーションを大切にする人

5)他者と協力して課題解決に取組むことができる人

6)スポーツ、文化など、幅広く人間性を培うことに積極的な人

【重視する資質や能力】

受け入れにあたっては、以下の資質や能力を有していることを重視する。

1)社会問題に関心を持ち、それを論理的に説明できること

2)自らの意見や考えを言葉や文章によって適切に表現できること

3)高校までの課程で、次の学力を身に付けていること

3-1) 教科書を中心とした、基礎的な英語力、国語力、数学力を有していること

3-2)高校での基本となる教科を幅広く学んでいること

3-3)商業などの学科やコースなどが設置されている高等学校の場合は、簿記・会計、または情報処理などの基礎を身に付けていること

【入試別】

○ AO入試

  • 高等学校において基礎学力を身に付けていること
  • 医療や経営に興味・関心を有していること
  • 言葉や文章によって自己表現できるコミュニケーション能力を有していること
  • 本学入学への強い意志をもち、入学後も継続して学修ができること

○ 指定校推薦入試・一般公募推薦入試

  • 高等学校において確かな基礎学力を身に付けていること
  • 保健・医療・福祉、および地域社会や国際社会に興味・関心を有していること
  • 言葉や文章によって自己表現できる優れたコミュニケーション能力を有していること
  • 本学入学への強い意志をもち、入学後も継続して高いレベルの学修ができること

○ 一般入試

  • 本学が指定する試験科目について、高等学校で学ぶ基本的内容を十分に理解していること。特に、英語、国語、数学の基礎学力を十分に身に付けていること

○ 大学入試センター試験利用入試

  • 本学が指定する試験科目について、高等学校で学ぶ基本的内容を十分に理解していること。特に、英語、国語、数学の基礎学力を十分に身に付けていること

○ 特待生選抜入試

  • 本学が指定する試験科目について、高等学校で学ぶ内容を十分に理解していること。特に、英語、国語、数学、および社会もしくは理科の学力を十分に身に付けていること
  • 保健・医療・福祉、および地域社会や国際社会に興味・関心を有し、あわせて本学の教育に強い関心を有していること
  • 言葉や文章によって自己表現できる優れたコミュニケーション能力を有していること
  • 入学後も継続して高いレベルの学修ができること

○ 社会人特別選抜入試

  • 社会人としての経験、および幅広い教養と知識を有し、あわせて優れたコミュニケーション能力を有していること
  • 保健医療経営を学ぶ適性を有していること
  • 本学入学への強い意志を持ち、入学後も継続して学修する強い意志をもっていること

○ 帰国子女特別選抜入試

  • 高等学校までに学んでおくべき全般的な基礎学力を身に付けていること
  • 優れた国際感覚とコミュニケーション能力を有し、国際社会の情勢を理解していること
  • 本学入学への強い意志をもち、入学後も継続して学修ができること

○ 外国人留学生特別選抜入試

  • 入学後の学修と将来の資格取得のために、支障がないレベルの日本語能力を身に付けていること
  • 国際社会の情勢や異文化に興味・関心を有していること
  • 本学入学への強い意志をもち、入学後も継続して学修ができること
  • 卒業後は、母国あるいは国際社会において、保健・医療・福祉分野の経営専門職として活躍する強い意志をもっていること

○ 3年次編入学試験

  • 本学が規定する出願資格を有していること
  • 保健医療経営を学ぶ適性を有していること
  • 本学入学への強い意志をもち、入学後も継続して学修する強い意志をもっていること