保健医療経営大学オフィシャルブログ

ある講演会


ある講演会 

1)医師会主催の講演会

手元に、ある講演会の筆記メモがあります。

6年前(2006年)の3月に、福岡県医師会が福岡市内のデパートホールで開催した講演会に参加しての走り書きです。

タイトルは、「よい医療を探して~あなたが医療に求めるもの~」とあり、講演者は、柳田邦男さんです。

定年退職後、1年ばかり経った頃で、豊富な自由時間の毎日の中で、私はこの種の集りを梯子していたのかもしれません。

2)メモの内容

・『がんばらない』、『あきらめない』他の著者、鎌田實医師。

・青森で生まれた、一歳のときに両親に捨てられた。貧しい夫婦が引き取ってくれた。新しい両親は、

東京に出てタクシー運転手をして育ててくれた。

・母親が重い心臓病で闘病生活

心臓手術は当時は保険がきかず、父親は妻の治療費を稼ぐために、一生懸命に働いた。

・高校のときに医学部への進学希望のことを父に言ったが、一喝された。国立大医学部の授業料が、

年 間12,000円であることを説明して、ようやく進学の了解を得ることができた。

・大学5年生のときに、学生結婚。「戸籍謄本など結婚届に必要なものは自分がそろえておくから」

と、しきりに言う父親。フィアンセは、父親から鎌田實さんが捨て子であったことを知らされてい

た。

・病床の母親は、見舞いにやってくる鎌田少年をいつもぎゅっと抱きしめてくれた。

・母親が重い心臓病の悪化により終末を迎えた時に、最先端の医療を望む父と意見の対立。

「自分の連れあいには、またお前の大事な母さんには、一分でも長く、生きていてほしいから」と、

最善の医療施術を望む父親。

多くの医療機器群に縛り付けて母親の体をこれ以上傷めつけたくないとの考えの鎌田實医師。

人工呼吸器をつないで、母は1週間の延命のあと最期の時を迎えた。

・命、いのちの本質

精神的ないのち・身体的ないのち、その境目は難しく、切り離せない。

(5月上旬、管理棟玄関そばの躑躅、白木先生撮影)

この柳田邦男さんの講演では、いのち、ひとの生き方、医療のあり方など、私たち個々が真摯に考え、向かいあわなければならない多くのテーマが語られたようです。 (講演要旨の文責は、本ブログの投稿者)

3)鎌田實著作への関心

私は鎌田實さんに関係する情報(著作、記事、web他)が目についた時には、極力目を通すようになりました。6年前、この講演会に参加したことがきっかけだったように思います。また、職場の紀要にも鎌田實さんの著作の書評を書く機会を与えられました。                (投稿者:松永)

 

上記原稿は、本学のオフィシャルブログが現在のスタイルになる以前の、2012年5月8日に投稿したものです。医学の基礎を学んでいる皆さんに参考になればと思い、再掲載させていただきました。(投稿者:松永伸夫)