一昨日(20日)、厚生労働省は「平成22年における死亡災害・重大災害発生状況等」について公表しました。
平成22年の労働災害による死亡者数は1195人で11年ぶりに増加しています。
前年比11.2%増で、異常事態であるといえるでしょう。
業種別では、建設業が365人で最多です。
次いで、製造業が211人、陸上貨物運送事業が154人となっています。
事故の型別では、「墜落・転落」が311人で最多です。
次いで、「交通事故(道路)」が278人、「はさまれ巻き込まれ」が171人、「激突され」が73人、「崩壊・倒壊」が67人となっています。
重大災害(一時に3人以上の労働者の業務上災害)についても、平成22年の発生件数は245件で、前年比7.5%増でした。
労働災害の増加は全国的傾向です。
何らかの労働災害予防体制の緩みが全国的に生じたのだとすれば、現場単位ではわずかな増加かもしれませんが、全国的に集計すれば統計に現われます。
労働災害に限らず、死亡数の急増は全国的傾向です。
たとえば、神戸市の死亡統計は次のようになっており、前年比7%以上の増加となっています。
大震災の年を除いては、これほどまで増加した年はありません。
平成 死亡数 前年比増加率
5年 10809 1.2%
6年 10780 -0.3%
7年 15351 42.4%←大震災
8年 10251 -33.2%
9年 10421 1.7%
10年 10887 4.5%
11年 11247 3.3%←インフルエンザ
12年 11146 -0.9%
13年 11296 1.3%
14年 11360 0.6%
15年 11910 4.8% ←インフルエンザ
16年 11963 4.5%
17年 12545 4.9% ←インフルエンザ
18年 12748 1.6%
19年 12973 1.8%
20年 13391 3.2%
21年 13489 0.7%
22年 14458 7.2%
神戸市以外では、統計史上最大の伸び率の地方が多いようです。
国民の生存権を護る社会保障体制の全国的な緩みを危惧します。