安全上、気になることが詳しくQ&Aに掲載されています。
Q 輸入ワクチンと国内産ワクチンは何が異なるのですか?
A 海外で製造されたワクチンについては、以下の点などで国内産ワクチンとは異なっています。
① 国内での使用経験・実績(臨床試験を除く)がなかったこと
② 国内では使用経験のないアジュバント(免疫補助剤)が使用されていること
③ 国内では使用経験のない細胞を用いた細胞培養による製造法(細胞培養)が用いられているものがあること(ノバルティス社製ワクチン)
④ 投与経路が筋肉内(国内産は皮下)であること
⑤ 製品によって、用法・用量が異なること
⑥ 妊婦には接種しないことが望ましいこと
⑦ 他のワクチンとは同時に接種しないことが望ましいこと
Q 新型インフルエンザワクチンを接種しても、おなかの子どもへの影響はないのですか?授乳中でも問題はありませんか?
A ※国内産ワクチンと輸入ワクチンで異なります。
【国内産ワクチンについて】
現在までのところ、妊娠中にインフルエンザワクチンの接種を受けたことにより流産や先天異常の発生頻度が高くなったという報告はありません。
なお、新型インフルエンザワクチンの複数回接種用のバイアル製剤(小瓶に注射液が充てんされている製剤)には季節性インフルエンザ用の製剤と同様にチメロサール等の保存剤が使用されています。今回の新型インフルエンザワクチンでは、プレフィルドシリンジ製剤(あらかじめ注射器に注射液が充てんされている製剤)には保存剤の添加は行われておらず、保存剤の添加されていないワクチン接種を希望する妊婦さんは、プレフィルドシリンジ製剤が使用できることとしています。
また、授乳期間中でも、インフルエンザワクチンを接種して支障はありません。
インフルエンザワクチンには、病原性をなくしたウイルスの成分を用いており、接種後にウイルスが体内で増えることはありません。ですから、母乳を介してお子さんに影響を与えることはありません。
【輸入ワクチンについて】
輸入ワクチンは、妊娠されている方や授乳中の方には、接種しないことが望ましいとされています。
Q インフルエンザワクチンにはチメロサールという添加剤が含まれているとのことですが、安全ですか? チメロサールが入っていないものはないのですか?
A 新型インフルエンザワクチン(輸入ワクチンを含む)の複数回接種用のバイアル製剤(小瓶に注射液が充てんされている製剤)には、季節性インフルエンザ用の製剤と同様、チメロサールなどの保存剤が使用されています。
チメロサールは殺菌作用のある水銀化合物で、ワクチンには防腐剤として入れられます。
過去において、海外で、このチメロサールと発達障害との関連が指摘されました。しかし、最近の疫学研究では、その関連はないとされています。
ただし、予防的な対応が大切であるとして、各国ともワクチンから除去・減量の努力を行っています。
今回の新型インフルエンザワクチンでは、チメロサールの使われているものと使われていないものがあります。プレフィルドシリンジ製剤(あらかじめ注射器に注射液が充てんされている製剤)では使われていません。この製剤は主に産婦人科を対象として配分されていますから、こちらの製剤による接種をお望みの妊婦さんは、かかりつけ医に依頼してください。
Q 海外ワクチンの1つには、海外のウシに由来する原材料が使われていると聞きました。狂牛病(BSE)など、安全性に問題はないのですか?
A GSK社製ワクチンについては、その製造過程で、わが国の基準で使用が認められていない原産国のウシの胆汁から作られた物質を用いています。そのため、理論上完全には伝達性海綿状脳症注(TSE。BSEもこの一種です)のリスクを排除することはできませんが、ヨーロッパの基準に準拠しており、また厳しい製造条件で製造していることにより、そのリスクは極めて低いと考えられます。