「受療行動調査」という調査があります。
10月下旬の調査日(平日)に一般病院(層化無作為抽出500施設)を利用した患者(あるいは家族)が調査票に記入したものを集計したものです。
過日、平成20年調査結果が発表されました。
調査項目のうち、満足度に関する項目を、大病院(500床以上)と小病院(20~99床)とで比較してみます。
※ 特定機能病院、療養病床を有する病院を除く。
「満足」と回答した患者割合(%)は次の通りです。
(外来) 大病院 小病院
全体 59.3 < 61.2
看護師、その他の病院職員による看護や対応 57.1 < 59.6
医師との対話 56.0 < 58.5
医師による診療・治療内容 55.4 < 57.9
医師に診てもらっている時間 45.8 < 50.2
診察時のプライバシー保護の対応 44.4 < 45.8
痛みなどのからだの症状を和らげる対応 35.8 < 44.1
精神的なケア 34.9 < 40.5
待ち時間 20.5 < 29.2
診療・治療に要した費用 13.8 < 16.3
外来では、すべての項目について、小病院のほうが満足度が高いという結果ですが、それでも満足度が50%以下の項目が半分あります。
(入院) 大病院 小病院
全体 70.8 > 69.9
看護師、その他の医療従事者による看護など 77.8 > 72.3
医師との対話 73.0 > 68.0
医師による診療・治療内容 76.7 > 72.5
病室でのプライバシー保護の対応 53.2 < 55.8
痛みなどのからだの症状を和らげる対応 64.6 > 63.0
精神的なケア 57.4 > 55.1
病室・浴室・トイレなど 51.3 < 57.1
食事の内容 41.2 < 50.8
入院では、総じて満足度が高いようです。
大病院では医療・看護の本質的事項ほど満足度が高く、小病院ではアメニティ項目の満足度が高いようです。
近年の患者の受療行動は「大病院志向」だといわれています。
入院医療については頷けるものの、外来医療の大病院志向は必ずしも満足ゆく結果とはなっていないようです。