医療費の動向(10)

1施設当たり医療費という指標があります。

医療施設の立場では、施設あたりの収入ということになります。

平成20年度の統計では、病院は、1施設あたり20億3835万円です。

病院といっても規模は様々で、病床数が多い大学病院だと平均して約130億円となっています。

小規模施設が多い個人病院だと平均6億円強です。

医科診療所は、1施設あたり9443万円です。

保険薬局は1施設あたり1億1085万円です。

平成16年以降、診療所と保険薬局とは経営規模が逆転しています。

経営の観点では、施設ごとの伸び率が気になります。

 

対前年度比の伸び率は次の通りです。

病  院     2.3%

  大学     3.7%

  公的     2.2%

  法人     2.0%

  個人    -1.5%

医科診療所    0.2%

歯科診療所    2.3%

保険薬局     3.0%

 

単年度だけでは伸び率に上下があります。

過去8年間の対前年度比伸び率の平均は次の通りです。

病  院     1.6%

  大学     2.5%

  公的     1.0%

  法人     1.2%

  個人     0.9%

医科診療所    0.2%

歯科診療所   -0.8%

保険薬局     5.4%

 

歯科診療所は単年度では伸びているとはいえ、傾向としてはマイナス基調です。

保険薬局は安定して伸びています。

大学病院も着実に伸びていますが、人件費その他の経費の伸びをカバーできるだけの伸びであるかは厳しいところです。

そのほかの施設では従業員のベースアップ分すらカバーできないような所が多かろうことが類推されます。

このような状態が、破綻せずに向こう何年も続くとは到底思えません。

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