どうも同一地域(医療圏)内の医療機関と患者獲得競争をするのは得策ではなさそうです。
競争の結果として地域外から受診者が押しかけるようになれば共存共栄がはかれますが、患者が遠くから通ってくることを前提とした医療体制は健全とはいえません。
地域内で飽和している診療機能で競争するのではなく、地域内で欠落している診療機能を探し出し、その診療体制を充実すれば、着実な患者増を期待することができます。
遠くへ通わざるを得なかった患者が、地域内へ戻ってきます。
競争を避ける、という選択です。
競争を避ける、を言い換えれば、特色を出す、ということです。
たとえば急性期疾患のための一般病床が多く療養病床が不足しているような地域では、療養病床が特色になります。療養病床の中でも、短期滞在を特色としたり、専門療養を特色としたり、あるいは長期療養を特色としたり、地域内で特色を打ち出すことが、生存「競争」という、目に見えない敵と闘い生き残るための第一歩となります。
打ち出す特色によっては採算性が低い選択ともなりますが、患者が獲得できないために経営が悪化してゆく悪循環からは解放されます。
現在の診療報酬は急性期医療に手厚くなっていますが、急性期医療は投入コストも大きいので、特色が示せず患者が確保できなければ経営は悪化してゆきます。