国際協力の評価(3)

有効性の評価とは、プロジェクト設計の良し悪しを評価するものです。

プロジェクトを実施することでいくつかの具体的成果を生むことができますが、その成果が果たしてプロジェクト目標の達成に役立つものであったのか、それとも的外れのものであったのかが問われます。

一生懸命やっていろんなアウトプットを得ることはできたものの、相手国の抱える課題の解決には至らなかった、というような場合は、有効性は低いと評価します。

母子保健プロジェクトを実施したけれども乳児死亡や妊産婦死亡の実態の改善には至らなかったとか、HIV/AIDSプロジェクトを実施したけれどもHIVの拡がりを阻止できなかった、というような残念な事態にならないためにも、有効性の評価は重要です。

有効性(effectiveness)と混同されがちな評価指標に、効率性(efficiency)があります。

成果を生むために、プロジェクトでは様々な投入(専門家の派遣、相手国人材の日本での研修、機材供与など)が行われますが、アウトプットを得るためであればインプットはいくらかけてもいい、ということはなく、より少ない投入でより大きな成果を上げることが肝要です。

国際協力プロジェクトの場合、インプットの財源の多くは国民の税金です。

少ない投資で大きな成果を生むように心がけなければなりませんので、効率性の評価は重要です。

妥当性、有効性、効率性の評価は、国際協力に限らずとも、ありとあらゆる組織活動の評価に共通の評価指標です。

「経営」評価の重要な指標ですので、特に保健医療経営大学の学生はしっかりと学修して自分のものとする必要があります。

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