開発途上国の援助といえば、先進国の医療技術者が現地入りして医療活動を展開している姿を想像される人が多いと思います。
災害救助の場合には、どうしてもそのような援助が必要となりますが、開発途上国では、災害がなくても、日常的に、予防や治療が可能な病気で命を失う人が大勢います。
日常の保健医療の問題に対しては、先進国の医療技術者を限られた地域に限られた期間だけ派遣しても焼け石に水で、彼らが引き揚げた途端、元の木阿弥となってしまうことも多いようです。
開発途上国に必要なのは、限られた財源で効率的に保健医療を運用できる、持続可能なシステムつくりです。
私は、かつて国際協力機構(JICA)に勤務していた頃、開発途上国からの保健医療協力の要請にうまく応えられなかった苦い経験を何度も味わっています。
保健医療のシステムつくりに長けた人材を派遣できれば要請に応えることができるのですが、残念ながらそのような人材は日本には乏しいのが現実です。
JICAに委嘱され、本日より約2週間、ケニアへ出張いたします。
JICAがケニアで展開している終了間近のプロジェクトについて、現地のニーズに応える協力が行われたかどうかを評価することが目的です。