貧困と新型インフルエンザ

メキシコ政府は新型インフルエンザ発生を先月23日に公表し、4日後の27日、コルドバ保健相は「感染が確認され死亡した患者の大半は20~50歳です」と述べました。

インフルエンザは弱者(病弱老人、虚弱児など)を直撃する疾患だという先入観が崩された第一報でした。

開発途上国の場合、弱者は貧困層に集積する傾向があります。

メキシコの場合、人口の4割は健康保険に加入していない貧困層です。

無保険では、感染を確認するのも治療を受けるのもままならず、インフルエンザと診断されることもなく、他の多くの「一般的な」死に紛れ込んでしまっているとしても不思議はありません。

様々な情報源から、新型インフルエンザは3月下旬ころからメキシコの貧困層を中心に流行していた模様です。

老人や乳幼児の患者も大勢いた模様です。

この一か月以上の間に、メキシコと日本との間には5千人以上の往来がありました。

日本には無防備な弱者は少ない(病院等の施設内に集積し、一般社会との交流が限定している)ので、感染が確認されぬままに自然治癒してしまった人も多いのではないかと想定されます。

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