<橋爪一郎従軍記>
花嫁さんの巻
お金持ちは何人もの嫁さんがいて、話していて誰が誰か分らない時があります。貧乏な人(苦力(クーリー)など)はお金がたまるまで花嫁さんを貰うことが出来ません。苦力に「お前は太太(タイタイ 奥様)あるか」など聞くと、とても残念がる事があります。花嫁さんは、にない棒のついた腰掛けのある家(箱)みたいなものに乗って行きます。八名のにない手、親族の者、見物人、そしてパンパンいうバクチクの花火と、なかなかにぎやかな行列です。にぎやかで盛大なのがよい花嫁さんで、私も、一度、にない手になってお酒を御ち走になった事がありましたが、親族の者たち、とても喜んでいました。私も喜んでいました。