戦争の話(24)

<橋爪一郎従軍記>

1963年度の「学級通信」に一年間連載された「戦争の話」は終わりましたが、その数年前の1959年度の「学級だより」(辺春中学校一年二組)にも、戦地中国に関するエッセイが連載されていましたので、その中からいくつかをピックアップして掲載します。

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   お早よう。の巻

 ニン、チ、ラ、ファン、ラ、マ(あなたは、ごはんは食べましたか?)

 日本では、「今日(コンニチ)は。よか天気になりましたの。」とか、「くもりました。」「ふりそうですね。」「寒(カン)がしますのー。」など、朝の挨拶は天気予報一点ばりです。支那では、いきなり「飯は食うたか。」が「お早う。」です。日本の昔の侍の子供が、腹がへっても「ひもじゅうない。」と言わされていた事とくらべて、支那の人が、食べることに、どんなに気をくばっていたかがわかります。(自分ばかりいいものを食べないで、食べていない人には分けてやる位の気持ちは持ちたいものです。)食事は、一家、家中そろって家の前(日本なら玄関の所)で、立ったり、坐ったり、いかにも楽しそうに食べます。(みんな腹一ぱい食べた時、これがお早う。朝から天気の心配をしている私たちより、ちょっとほほえましい所がありそうですね。)

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