インフルエンザの封じ込め

インフルエンザは咳やくしゃみとともに空気中を漂って感染するタイプの感染症なので、接触感染や血液感染の感染症とは違い、封じ込めは困難です。

また、インフルエンザのように潜伏期がある疾患は、水際作戦で完璧を期することにも無理があります。

WHOもCDCも、これだけ流行が拡散した段階での封じ込めは現実的ではないという見解を当初から示していますが、わが国では封じ込めにエネルギーの大半を注いでいます。

封じ込めが可能な疾患であれば、季節性インフルエンザ対策に応用すれば、毎年数千、数万の命が奪われるのを未然に防ぐことができるはずですが、それができないのが現実です。

インフルエンザ対策の基本は、地域への侵入を前提に、具合の悪い時の外出控えや、手洗いやマスクなどの個々の拡散防止策を積み上げてゆくことです。

予防接種ワクチンがあれば、免疫を持った人の集団が流行の防波堤になり、終息へと導くことができます。

人類は、ワクチン登場以前は、感染症と共存してきました。

毒性の強い感染症が人類を滅ぼす勢いで大流行していても、自然感染で免疫を持つ人が増え、やがて終息します。

豚インフルエンザの毒性が強いのか弱いのかの見極めが判断の決め手になっています。

仮に毒性が弱いものであったとしても、メキシコの状況から、やがて強い毒性のものに変異して大流行する可能性は大きいと思われます。

もし、毒性が無視できるほど弱いものであれば、封じ込めに失敗して大流行した地域ほど自然免疫を持つ人の数が増え、来るべき強毒性インフルエンザの流行に強い地域となる可能性もあります。

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