死因統計上の数字だけでも季節性インフルエンザの脅威がわかりますが、インフルエンザ死亡者の死亡診断書には、死因欄に「インフルエンザ」と記載されているとは限りません。
診療時にインフルエンザの免疫学的検査を行わなかった場合などには「肺炎」を死因とすることも多いようです。
季節性インフルエンザの流行年には「肺炎」死亡数も平年より1万人以上増加しています。
季節性インフルエンザが流行すると1万人以上が死亡する、と理解してもいいでしょう。
わが国で季節性インフルエンザによる死亡が多い原因として、高齢者のワクチン接種率の低さがあります。
http://www2.ttcn.ne.jp/~honkawa/1960.html
季節性インフルエンザワクチンを十分量供給して高齢者の接種率を高めることが、1万人以上の日本人の命を救うための現実的な方法です。
豚インフルエンザの流行が1万人以上の日本人の命を奪うと予測されるのであれば、季節性ワクチンの製造を中止して豚インフルエンザワクチンの製造に切りかえることの意義がありますが、そうでないのであれば、季節性ワクチンの供給量を減らす判断には慎重を要します。