昨日朝、舛添厚生労働相は「季節性の製造を一時停止してでも、豚インフルエンザのワクチンを早急に作る態勢を組みたい」と、豚インフルエンザのワクチンを季節性インフルエンザに優先して製造する方針を示しました。
これに対し、厚労省の新村血液対策課長は、「今冬向けの季節性ワクチンも製造する」と説明しました。
ワクチン製造の意思決定の責任課は血液対策課です。
私も、かつて血液対策課長を務めたことがあり、しばしば苦渋の決断を迫られました。
断片的な情報によれば、豚インフルエンザは脅威です。
免疫がない集団内で流行すれば死亡する人が出てくると予想されます。
メキシコは、世界各国へ飛び火している状況から、目下、その流行状態である可能性があります。
流行状態下において百数十人の死亡者というリスクを、季節性インフルエンザのリスクと慎重に比較して、責任者は決断を下さなければなりません。
時間をかければ、製造プラントを増設して、両ワクチンとも製造することは可能ですが、今年中に、となると選択を迫られることになります。
免疫がない集団内で流行すれば死亡する人が出てくる、というのは季節性インフルエンザでも同じです。
我が国の死因統計上はこうなっています。
インフルエンザを死因とする死亡数
2002年 358人
2003年 1171人
2004年 694人
2005年 1818人
2006年 865人
季節性ワクチンの製造を中止すれば、これらの死亡者数が増加します。