平成22年度入学式学長式辞

新入生、編入生のみなさん、保健医療経営大学へようこそ。

そして、みやま市へようこそ。

みやま市には、名所旧跡がたくさんあります。

その中のひとつ、清水山は、桜の名所で、今が一番の賑わいです。

清水山は大学のすぐ東にありますが、この山に清水寺というお寺があります。

平安時代の初め(806年)に、最澄大師が、有明海の東方の山中に美しく輝く光を求めて、雉を道案内にこの山に分け入り、苔むした合歓の霊木を見つけました。

最澄大師は、この合歓の立木を刻んで2体の千手観音の木像を作り、1体をみやまの清水寺へ、もう1体を京都の清水寺に祀った、という由来のお寺です。

この清水寺の本堂の脇に、賓頭盧(びんずる)さんという仏像があります。

通称は「なで仏様」と言われ、病気のところを撫でると治る、と信仰されています。

賓頭盧さんという人は、お釈迦様の弟子、十六羅漢の筆頭だった人です。

賓頭盧さんには、病気の人や体の不自由な人を助けたりする神通力があり、お釈迦様から「この世にとどまって仏法を守り、人間の病を癒し、多くの衆生を救いなさい」と命令された方です。

また、お釈迦様の元では500人の僧が修業していました。それが五百羅漢ですが、清水寺への参道途中には五百羅漢の地蔵があります。

保健医療経営大学は、我が国の医療の改善に貢献し、多くの人々を救うことに役立つ人材を育てることを目的とした大学です。

お釈迦様が賓頭盧さんへ命じたことと同じことを目的に学ぶ学生のための大学が、清水寺を臨むこの地に設立されたのも、何らかの縁を感じます。

自然豊かなこの地域は、古来より、人間性を磨き輝かせる環境として最高の条件を備えています。

無味乾燥な現代社会にあっても、人間として生きる上で本当に大切なものを気付かせてくれる、人々の生き様が息吹いています。

たとえばみやま市は、あいさつ日本一の市として様々な運動を展開しています。

大学生活の期間は、長い人生の中のほんの数年間にすぎませんが、この数年間を充実して過ごせるかどうかがみなさんの人生を決定づけます。

みなさんが、目的を見失うことなく、このみやま市での大学生活を満喫されることを願いまして、歓迎の挨拶といたします。

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