精神科慢性期入院医療に関する改定です。
我が国の精神科慢性期医療の課題は、入院医療主体の現状と多剤投与の実態の改善です。
旧来の抗精神病薬は対症療法的に追加投薬されがちで、薬剤同士の相互作用や副作用のコントロールに問題がありました。
多剤投与の場合、症状改善のためにどの薬剤を増減するかの判断が難しくなります。
抗精神病薬の進歩は著しく、統合失調症の場合、非定型抗精神病薬を中心とした単剤療法が国際的な標準療法となりつつあります。
1.精神科地域移行実施加算の引き上げ
入院期間が5年を超える長期入院患者を、直近1年間で5%以上減少させた実績のある医療機関への加算です。
精神科地域移行実施加算1日につき50円→100円
2.非定型抗精神病薬加算の見直し
統合失調症患者に対して投与する抗精神病薬の種類数を国際的な種類数と同程度にするための政策誘導です。
使用している抗精神病薬の種類が2種類以下である場合、非定型抗精神病薬加算1日につき100円が150円に引き上げられます。
(3種類以上の場合は100円のままです)
3.精神療養病棟入院料への重症度評価の導入
精神療養病床については患者の状態像によらず一律の評価となっていましたが、重症度に応じた加算が新設されます。
重症者(GAFスコアが40以下)が多い病院の収入が増す改定ではなく、重症者でない患者の入院料を引き下げる改定です。
精神療養病棟入院料1日につき10900円→10500円(400円引き下げ)
重症者加算1日につき400円を新設。