平成22年度診療報酬改定(9)

重点課題1-4(救急等の再建/手術の適正評価)についての評価です。

救急医療再建の最後の項目になります。

我が国の外科手術の成績は国際的に高い水準にあります。

しかし、他の診療科と比較して負担が増加していることもあり、外科医師数は減少傾向にあります。

我が国における手術の技術水準を確保するため、手術料について重点的な評価が行われます。

具体的には、

1.外保連試案を活用した手術料の引き上げ

外科系学会社会保険委員会連合(外保連)作成による「手術報酬に関する外保連試案第7版」を活用し、高度な専門性を要する手術がより高く評価されます。

病院勤務医の負担軽減という観点もあることから、主として病院で実施している手術が優先して評価され、手術項目数全体の半分程度の手術料が引き上げられます。

外保連試案においては、技術度・協力者数・所要時間等を勘案し、それぞれの技術に応じた費用が算出されています。

実態と照らし合わせ、30~50%増の評価となる手術も多くあります。

乳幼児加算についても、加算の対象年齢が拡大されます(3歳未満→6歳未満)。

2.先進医療技術に係る新規手術

先進医療専門家会議及び診療報酬調査専門組織の医療技術評価分科会における検討結果を踏まえ、新規手術の保険導入が行われます。

(導入された技術の例)

①腹腔鏡下肝部分切除術(肝外側区域切除術を含み、肝腫瘍に係るものに限る。)

②エキシマレーザーによる治療的角膜切除術(角膜ジストロフィー又は帯状角膜変性に係るものに限る。)

③膀胱水圧拡張術(間質性膀胱炎に係るものに限る。)

3.新規保険収載提案手術の保険導入

医療技術評価分科会における検討結果を踏まえ、新規手術について保険導入が行われます。

(導入された技術の例)

①肝門部胆管癌切除術(1血行再建あり 2血行再建なし)

②膵中央切除術

③バイパス術を併用した脳動脈瘤手術

④経皮的大動脈形成術

⑤バルーンカテーテルによる大動脈遮断

⑥副咽頭間隙腫瘍摘出術

⑦脾温存膵体尾部切除術

⑧経肛門的内視鏡下手術(直腸腫瘍)

⑨重度腹部外傷例に対するダメージコントロール手術

⑩肺動脈血栓内膜摘除術

⑪前置胎盤帝王切開術

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