NPとPA

昨日と本日、聖マリア医学会研究会が開催されています。

昨日は「ナース・プラクティショナーの現状と課題」のシンポジウムが開かれました。

欧米では、医行為の一部を行うことができるNP(ナース・プラクティショナー)やPA(フィジシャン・アシスタント)という職種が医療現場へ配置されています。

日本では、医師法により、医行為は医師に責任と権限が集中しています。

医行為といっても、高度なもの(画像診断、遺伝子治療、再生医療など)もあればそうでないもの(血圧判定、約束処方、傷の手当てなど)もあります。

たとえ軽微な医行為であれ、医師以外はこれらを主体的に行ってはなりません。

結果として、あらゆる医行為の場面において、医師の配置が求められます。

たとえば日本の外科手術室では、執刀医以外に何人も外科医師がいて、執刀医を補佐しています。

欧米ではPAが代替していることを、日本では医師が行っています。

健診や予防接種や献血などの公衆衛生活動の場面でも医師の配置が求められます。

欧米ではNPが代替していることを、日本では医師が行っています。

医師配置の限界が公衆衛生活動の限界となったりします。

「医師不足」が叫ばれるのも当然かもしれません。

医行為の責任が医師に集約されていることの意義を無碍には否定できませんが、医師不足対策の決め手は医師を増やすことであるというような発想に囚われず、NPやPAについての議論を深めることは重要でしょう。

コメントは受け付けていません。