政権交代と医療(87)

次期診療報酬改定に向けての作業が急ピッチで進められています。

中でも、再診料の行方が注目されています。

再診料については「病院と診療所の再診料を統一する方向」が決まっています。

病院の再診料は60点(600円)で、診療所の再診料は71点(710円)です。

外来診療医療費に占める再診料のウェイトは大きいので、再診料の上下は経営に大きく影響します。

医師会は診療所の再診料を下げて統一することに反対していますが、診療所経営の立場では当然の主張でしょう。

しかし、外来医療費の改定率はプラス0.31%にすると決まっています。

病院の再診料を診療所の再診料まで引き上げて統一すれば、病院再診料はプラス18.33%ということになりますので、他の外来医療の診療報酬を大幅に引き下げなければプラス0.31%をオーバーしてしまいます。

再診料の統一のためには、病院の再診料を引き上げるにせよ、どうしても診療所の再診料を引き下げざるを得ないでしょう。

仮に660円で統一するとすれば、病院再診料はプラス10%、診療所再診料はマイナス7%となります。

入院医療費改定率のプラス3.03%と併せ、病院経営は改善しますが、再診料のウェイトが大きい診療所では深刻な打撃となります。

入院医療においては、入院基本料が看護職員等の人件費や諸々の経費を反映した診療報酬として機能していますが、外来医療では、初診料、再診料がそれに相応します。

再診料には、医師の技術料のほか、人件費、退職引当金、減価償却費、水道・光熱費、事務経費等が含まれます。

そもそも710円でも安すぎるのではないか、という議論もあります。

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