死因の第二位、心疾患については、死亡数は24%増(平成12年比)と激増ですが、年齢調整死亡率は男10%減、女14%減で、各年齢階層ごとの死亡率は大きく減っているようです。
患者調査では心疾患の人口10万対受療率は次の通りです。
平成11年 平成20年 両年比
入院 50 46 92%
外来 130 102 78%
心疾患の入院受療率の低下は、新生物の入院受療率の低下と同程度です。
死亡数の激増に匹敵する入院需要の増加があってしかるべきところですが、逆に入院受療率が低下しているのは、新生物と同様、入院期間の短縮化が進んでいるためでしょう。
新生物の場合は入院受療率の低下以上に外来受療率が向上していましたので、(早期発見効果による)外来管理へのシフトを理由として挙げることができましたが、心疾患の場合は外来受療率が入院受療率以上に低下しています。
高血圧管理が功を奏して、高血圧症が心疾患にまで進行するのを喰い止めているのかもしれません。
高血圧性疾患の外来受療率は平成11年が514で平成20年が471、両年比は92%で心疾患ほどは低下していません。
健診の受診率が向上して高血圧症の発見が増えるにつれ、外来受療率が向上してもしかるべきですが、そうはなっていません。
健診でせっかく高血圧症が発見されても受診に結びついていないのか、高血圧症そのものが減少しているかでしょう。
喫煙や食習慣は循環器系疾患に(より短期間に)直接的な影響を与えますので、喫煙率の低下や食習慣の変化(減塩化など)が高血圧症の発病を予防しているのかもしれません。