予防か治療か(2)

死因の第一位、悪性新生物については、死亡数は16%増(平成12年比)、年齢調整死亡率は男12%減、女9%減でした。

患者調査では、新生物(良性新生物や診断確定前の悪性新生物も含まれる)の受療率は次の通りです。

    平成11年 平成20年 両年比

 入院  134   125   93%

 外来  144   171  119%

悪性新生物については、最も効果ある予防手段は禁煙です。

男性の喫煙率は、平成11年の49.2%から平成20年の36.8%へと大きく低下していますが、この変化ががん予防効果として統計的に現れるのはもっと先でしょう。

男性喫煙率が急減したのは、この5年くらいのことです。

なお、女性の喫煙率は、平成11年の10.3%から平成20年の9.1%へとわずかな低下です。

悪性新生物については、早期発見が決め手です。

外来受療率の伸びは、発見率の伸びと外来管理患者の蓄積を反映しています。

入院受療率の低下は、入院期間の短縮、すなわち早期発見の効果のあらわれともいえるでしょう。

死亡率の改善に治療技術の進歩が貢献しているのは間違いないでしょうが、貢献度は早期発見のほうが大きいかもしれません。

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