<感染症対策>
有史以前から抗生物質の普及(1929年にペニシリン登場)まで、ヒトの病気の大部分は感染症でした。
今日でも、世界の死因の約4分の1は感染症(マラリア・結核・AIDS・腸管感染症など)で、途上国の開発上の大きな課題です。
先進国においても、新興感染症・再興感染症、多剤耐性菌の蔓延、バイオテロの脅威、免疫抑制状態の患者の日和見感染など、課題山積です。
日本では、「伝染病予防法」、「性病予防法」、「エイズ予防法」が統合され、1999年度から「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」(感染症法)が施行されています。
感染症には多様な分類方法があります。
(感染様式からの分類)
内因感染:宿主の免疫力低下により、常在微生物により症状を起こす場合。
・・・日和見感染、異所性感染
外因感染 :生体外から進入した微生物による感染。さらに感染経路により分類。
(病原微生物の種類による分類)
寄生虫、細菌、真菌、ウイルス、異常プリオン等
(病態からの分類)
一次感染と二次感染
局所感染と全身感染
持続感染
不顕性感染、潜伏感染
(法律上の分類)
感染症法では以下のような分類がなされています。
一類感染症 :危険性が極めて高い。建物の立入制限・封鎖、交通の制限
二類感染症 :危険性が高い。入院の勧告・措置
三類感染症 :集団発生のリスク。受診勧告、就業制限、生活用水の使用制限
四類感染症 :動物、飲食物を介して感染。消毒、駆除、動物の輸入禁止・輸入検疫
五類感染症 :発生動向調査により拡大を防止。
新型インフルエンザ等感染症
指定感染症
新感染症
分類ごとに、届出などのルールが異なります。
感染源を早く発見し、感染ルートを断ち切ることが感染症対策の基本ですが、差別・偏見との闘いも同時に求められています。