行政刷新会議の事業仕分けでの評決事項のひとつに、一般用薬類似医薬品(漢方・ビタミン剤・湿布薬)を保険給付からはずすというものがありました。
財務省が出した案ですが、ワーキング・グループ15名のうち11名が賛成しています。
これらが保険の対象外となるだけで、ずいぶん保険財政の負担は軽くなりますが、一般用薬に類似している医薬品は漢方やビタミン剤や湿布薬だけではなく、風邪薬や鎮痛薬や水虫薬などたくさんあります。
今後、保険財政がさらに厳しくなれば、漢方が突破口となり、その理屈の延長線上で、これらの医薬品も保険の対象外となる可能性が高くなります。
保険診療を受けている人の数割は、これらの一般用薬類似医薬品(一般用薬より薬効がやや強い医薬品)で治療されている患者さんです。
これらが保険適用外となってしまうと、患者の多くは、保険料を納めているのに、いざ病気になった時に保険がきかないということになってしまいます。
そういうことになれば、保険制度への信頼は崩れてしまいます。
いかなる病気になっても、誰でも安心して保険診療を受けることができるからこそ、国民皆保険が定着しているのだということを忘れてはなりません。