地方都市経済と医療費

本日、仙台で日本医療経営学会が開催されます。

http://www.policy.med.tohoku.ac.jp/JAHA2009/

保健医療経営大学からは、私が「地方都市経済における医療費の意義について」と題した発表を行います。

医療費として流通する資金の地方都市経済へ与えるインパクトについて考察しました。

F県南部の地方都市(M市)について、市民に使われる医療費の総額を、国民医療費統計と人口統計により推計しました。

M市民(人口4万2千人)には年間157億円の医療費が使われていると推計しました。

M市の決算(平成19年度)では、国民健康保険事業特別会計のうち保険給付費が39億円、老人保健事業特別会計のうち医療諸費が60億円、一般会計からの公費負担医療費が7億円支出されていますので、医療機関へ支払われた157億円のうち106億円(約3分の2)は市の会計を経由して支払われたことになります。

106億円の財源構成は、市税11億円(うち一般会計から特別会計への操出金が9億円)、国民健康保険料13億円、県税9億円、国税42億円、支払基金交付金31億円でした。

労働力人口に比して高齢者人口が多い地方都市においては、外部(国庫等)からの歳入が厚く、市民が保険料や税金として拠出した総額よりも多い資金が還流します。

医療機関への支出は、ほとんどストックされずに職員給与や業者への支払いに充当されていますので、医療費の市外流出を留めれば、地域経済刺激効果が期待されます。

重症化抑止可能疾患を市内医療機関でコントロールすることで、医療費を適正化し、かつ、医療費の市内還流で地方都市経済を活性化することができます。

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