本日、JICAの国際集団研修「病院経営・財務管理」コースで、リーダーシップと管理に関する講義をします。
11か国からの医師や病院管理者が対象です。
リーダーシップは、個(リーダー)と集団との関係で単純化できるものではありません。
個(リーダー)と個(メンバー)との二者間の関係が、集団構成員の数だけ重なってできる集団統率のスキルです。
リーダーシップは自認するものではなく、メンバーが認知するものです。
メンバーによって、リーダーシップが認められたり認められなかったりします。
個と個との関係次第です。
メンバー全員から孤立した人にはリーダーシップは発揮できません。
管理者室から命令を下すだけの人にはリーダーシップは発揮できません。
リーダーシップとは、周囲を巻き込むスキルです。
自分たちだけでは解決できないことを、解決できる(権限のある、技術のある)人を動かして、解決するスキルです。
人とのコミュニケーションがうまくゆくか否かがポイントです。
自分自身は、次の4つの部分に分解できます。
① パブリックな部分:自分がよく知っていて、他人にも知られている自分
② プライベートな部分:自分はよく知っているが、他人には隠している自分
③ ブラインドな部分:他人には知られているが、自分は気付かない自分
④ アンノウンな部分:他人にも自分にもわからない自分
この中で、自分と他人とのコミュニケーションが成立するのは①のみです。
自分が何を目指し、何をしようとしているかを表明し、明示することによって、プライベートな部分が縮小し、パブリックな部分が拡大します。
自分の行動がどう受け止められているかをフィードバックしてもらうことで、ブラインドの部分が縮小します。
リーダーシップのポイントは「自己表明」と「フィードバック」です。
リーダーとメンバーが(明示された)目的を共有し、状況把握、判断、企画、実践、評価のいかなる側面においても情報や意識を共有することでリーダーシップが醸成されます。