政権交代と医療(50)

臨時国会が召集され、鳩山首相が所信表明演説を行いました。

マニフェスト同様、大胆な宣言事項が多くちりばめられています。

国会における首相の発言はとりわけ重いので、従来であれば、過度の財政負担が生じないよう官僚の手が入れられていました。

今回の演説原稿は官僚作文ではないようです。

医療については「財政のみの視点から費用を抑制してきた方針を転換する」と言い切っています。

これまで費用が抑制されていたのは、財政圧迫が大きな要因でした。

自営業者や中小企業や高齢者の医療については、医療費をカバーできるだけの保険料が確保できない分を財政出動で賄ってきたのですが、財政逼迫のため、医療費が抑制されるようになってきています。

この方針が転換されるということは、医療費を抑制しなくてもよいほど公費を投入するという方針とも解釈され、大きな意味をもつ発言です。

診療報酬改定、高齢者医療制度の保険料の上昇を抑制する措置等、協会けんぽ国庫負担割合の引上げなどが「事項要求」とされていますが、首相の所信表明演説により、首相の国会発言が軽んじられない限り、これらが実現される公算が強くなります。

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