社会保障施策は、「自助」(当事者自身の努力)と「共助」(リスクを共通にする者同士の助け合い)と「公助」(行政支援)の組み合わせで成り立っています。
医療の場合、その財源構成は、自助(患者負担:14%)、共助(保険料:49%)、公助(税:37%)というバランスです。
保険料と税は、さらに負担者が大別されます。
保険料 49%=事業主20%+被保険者29%
税 37%=国庫25%+地方12%
負担割合順に並べると次の通りです。
被保険者保険料>国税>事業主保険料>患者負担>地方税
総額が34兆円と大きいので、いずれの財源も悲鳴を上げています。
保険が破綻すれば、税金と患者負担が増えます。
財政が破綻すれば、保険料と患者負担が増えます。
いずれにせよ、総計100%の掟から逃れることはできません。
後期高齢者医療制度については、組み合わせのバランスは、概略、次のようになっています。
自助(患者負担:10%)
共助(保険料:45%)=若年者22%+事業主14%+被保険者9%
公助(税:45%)=国庫30%+地方15%
負担割合順に並べると次の通りです。
国税>若年者>地方税>事業主>被保険者保険料>患者負担
公助と、若い世代による共助が大きな割合を占め、高齢の当事者の負担バランスが小さい制度設計です。
実態は、様々な軽減措置により、当事者負担はさらに小さくなっています。
ところで被保険者保険料は、年金天引きではない普通徴収者に、保険料滞納が約1割あるそうです。
昨年9月の時点での統計ですが、福岡県の滞納率は14.5%(福岡市21%~星野村1%未満)でした。
老人医療費が日本一高い福岡県において、支え合いバランスが崩れてしまったら大変です。