政権交代と医療(22)

民主党政策集には救急業務体制の整備について次のような言及があります。

 

○救急業務を市町村から原則的に都道府県に移管

○救急本部に救急医療の専門的知識・経験がある医師を24時間体制で配置

○救急本部は、通報内容から患者の緊急度・重症度を判断

軽症の場合は医療機関の紹介等

重症の場合は救急車や消防防災ヘリ、ドクターカー・ドクターヘリ等、最適な搬送手段により医療機関に搬送

○ドクターカーをすべての救命救急センターに配置

○消防防災ヘリをドクターヘリとしても活用できるよう高規格化し、救急本部ごとにドクターヘリ配備

○救急救命士の職能拡大

救急救命士も簡易な血糖値の測定ができるよう体制の整備

 

これまで消防と救急は(広域)市町村単位で一体的に行われてきましたが、これを分離するというものです。

確かに市町村単位で24時間体制で医師を配置することは困難なので、都道府県単位で体制整備をするという着想になるのでしょうが、救急医療の専門医は人材難ですので、貴重な人材を救命救急センターから引き抜くような制度設計は好ましくありません。

市町村単位で培われてきた救急車の運用ノウハウには誇るべきものがあり、時間との闘いが決め手の業務ゆえ、小地域ごとに臨機に運用されている利点には捨てがたいものがあります。

業務主管が分離したからといって、119番で浸透している電話番号を変えるとなれば、大混乱です。

政権政策集に明記してある事項ですのでこの方向で制度改革がなされるのでしょうが、生命にかかわる改革については、慎重に慎重を重ねて取り組んでいただきたく思います。

コメントは受け付けていません。