中央社会保険医療協議会(中医協)は来年度診療報酬改定の主要改定項目の議論を終え、厚生労働相へ答申しました。
鳥瞰すれば、入院医療の一部と歯科の診療報酬が大きく改善された改訂になっています。
そのこと自体はいいことですが、財源の総枠はほぼ一定ですので、改善された分だけどこかにしわ寄せがあるはずです。
既得権として不当に高く評価されている部分にしわ寄せが集中するということであれば医療供給体制が歪むことを心配しなくてもいいのですが、そうでないとすれば、私たちの命に直結する影響が心配されます。
答申の「目次」は次の通りです。
標題だけでも気になる事項がいくつもあります。
重点課題1 救急、産科、小児、外科等の医療の再建
重点課題1-1 地域連携による救急患者の受入れの推進について
救急入院医療の充実に係る評価
地域の連携による救急患者の受入の評価
重点課題1-2 小児や妊産婦を含めた救急患者を受け入れる医療機関に対する評価及び新生児等の救急搬送を担う医師の活動の評価について
ハイリスク妊産婦に係る医療の更なる評価
新生児集中治療・救急医療の評価
小児急性期救急医療の評価
重点課題1-3 急性期後の受け皿としての後方病床・在宅療養の機能強化について
NICU入院患者等の後方病床の充実
急性期医療に対する後方病床機能の評価
重点課題1-4 手術の適正評価について
手術料の適正な評価について
重点課題2 病院勤務医の負担の軽減(医療従事者の増員に努める医療機関への支援)
重点課題2-1 入院医療の充実を図る観点からの評価について
一般病棟入院基本料等の評価について
医療関係職種の役割分担と連携の評価
重点課題2-2 医師の業務そのものを減少させる取組に対する評価について
病院勤務医の負担を軽減する体制の評価
病院勤務医の事務作業を補助する職員の配置に対する評価
重点課題2-3 地域の医療機関の連携に対する評価について
地域における医療機関の連携に対する評価
地域医療を支える有床診療所の評価
重点課題2-4 医療・介護関係職種の連携に対する評価について
在宅復帰後を見越した地域連携の評価
Ⅰ 充実が求められる領域を適切に評価していく視点
Ⅰ-1 がん医療の推進について
がん診療連携拠点病院の評価
がん診療連携拠点病院を中心とした連携の充実
がん治療及び丁寧な説明に対する評価の充実
緩和ケア・がんに対するリハビリテーションの評価
Ⅰ-2 認知症医療の推進について
認知症医療の推進について
Ⅰ-3 感染症対策の推進について
新型インフルエンザや結核等の感染症対策の推進
Ⅰ-4 肝炎対策の推進について
肝炎治療の推進について
Ⅰ-5 質の高い精神科入院医療等の推進について
精神科急性期入院医療に係る評価
精神科慢性期入院医療に係る評価
精神科専門的入院医療に係る評価
地域における精神医療の評価
Ⅰ-6 歯科医療の充実について
障害者歯科医療の充実
在宅及び障害者歯科医療の後方支援病院の機能強化
患者の視点に立った歯科医療
生活の質に配慮した歯科医療の充実
歯科固有の技術の評価の見直し
エックス線撮影料の評価体系の見直し
新規医療技術の保険導入(歯科)
Ⅰ-7 手術以外の医療技術の適正評価について
手術以外の医療技術の適正な評価について
Ⅰ-8 イノベーションの適切な評価について
新規特定保険医療材料等に係る技術料の新設等
Ⅱ 患者からみて分かりやすく納得でき、安心・安全で、生活の質にも配慮した医療を実現する視点
Ⅱ-1 医療の透明化に対する評価について
明細書発行の推進及び処方せん様式等の見直し
Ⅱ-2 診療報酬を患者等に分かりやすいものとすることに対する評価について
患者の視点に立った歯科医療
居住系施設等訪問診療料の見直し及び分かりやすい点数設定について
Ⅱ-3 医療安全対策の推進について
医療安全対策の推進について
Ⅱ-4 患者一人一人の心身の特性や生活の質に配慮した医療の実現に対する評価について
人工腎臓等の適正な評価について
在宅における専門医療の評価
Ⅱ-5 疾病の重症化予防について
患者の状態に応じた訪問看護の充実
疾病の重症化予防に対する適正な評価について
障害者歯科医療の充実(再掲)
Ⅲ 医療と介護の機能分化と連携の推進等を通じて、質が高く効率的な医療を実現する視点
Ⅲ-1 質が高く効率的な急性期入院医療等の推進について
質が高く効率的な急性期入院医療の推進について
急性期の医療機関における入院患者の看護必要度の評価
検体検査評価の充実について
安全な麻酔管理体制の評価
医療療養病棟の評価に係る見直し
Ⅲ-2 回復期リハビリテーション等の推進について
疾患別リハビリテーションの充実について
回復期等における充実したリハビリテーションの評価
がん患者や難病患者に対するリハビリテーションの評価
Ⅲ-3 在宅医療の推進について
在宅医療を提供する医療機関の充実
訪問診療の評価の充実
在宅における専門医療の評価(再掲)
Ⅲ-4 訪問看護の推進について
患者のニーズに応じた訪問看護の推進
乳幼児等への訪問看護の推進について
訪問看護におけるターミナルケアに係る評価の見直し
患者の状態に応じた訪問看護の充実(再掲)
Ⅲ-5 在宅歯科医療の推進について
在宅歯科医療の推進
在宅及び障害者歯科医療の後方支援病院の機能強化(再掲)
Ⅲ-6 介護関係者を含めた多職種間の連携の評価について
入院時の総合的な評価に基づく介護との連携
Ⅲ-7 調剤報酬について
調剤料の見直し
ハイリスク薬に関する薬学的管理及び指導の充実
調剤基本料の特例の見直し
後期高齢者薬剤服用歴管理指導料の見直
Ⅳ 効率化余地があると思われる領域を適正化する視点
Ⅳ-1 後発医薬品の使用促進について
後発医薬品の使用促進について
Ⅳ-2 市場実勢価格等を踏まえた医薬品・医療材料・検査の適正評価について
検体検査実施料の適正化について
Ⅳ-3 相対的に治療効果が低くなった技術等の適正な評価について
エックス線撮影料:アナログ撮影及びデジタル撮影の新設
コンピューター断層撮影診断料の見直し
内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術等の評価の見直し
医療機器の価格等に基づく検査及び処置の適正化
Ⅴ 後期高齢者医療の診療報酬について
後期高齢者医療の診療報酬について